■「その意味ではちょっとすっきりしている部分もあります」
興梠に代えてMF松尾佑介、MF小泉佳穂に代えてMF岩尾憲を投入。反撃に出たはずの後半は開始わずか16秒で失点した。キックオフのボールを最終ラインで繋ごうとした隙を鈴木章に突っかけられ、こぼれ球をエリア外から叩き込まれた。
前節で負傷離脱したDFアレクサンダー・ショルツに代わり、移籍後初先発を果たしたDF佐藤瑶大は、鈴木章にボールを奪われた場面を含めて自らを責めた。
「攻撃陣があれだけ得点してくれたのに。今日の結果には責任を感じている」
もっとも、攻撃陣の表情はそれほど曇ってはいなかった。鹿島アントラーズ時代の先輩、小笠原満男を超えるJ1新記録の18年連続ゴールを決めた興梠が言う。
「これまで流れのなかからゴールできなかったのに、3点を流れのなかで取れた。引き分けたから大きいとかではなく、(1試合で)4点取れる力があると証明できた。勝てなかったのは悔しいけど、得点を重ねる、というのがここまでのチームの課題だったので、その意味ではちょっとすっきりしている部分もありますね」