■前節までの浦和には見られなかった光景

 2点差を55分の松尾の復帰後初、64分にはFW前田直輝の移籍後初ゴールで追いつく。再び勝ち越されてから7分後の81分には、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンが来日初ゴールと、4発すべてが“初もの”尽くしだった。

 攻撃陣を中心に近年にない大型補強を行った浦和は、今シーズンの優勝候補筆頭として開幕を迎えた。しかしながら、3節まで1勝1分け1敗と出遅れただけでなく、ゴールもショルツのPKとCKから酒井が決めた2発にとどまっていた。

 一転して敵地で繰り広げられたゴールラッシュ。特に後半の3発はピッチ上に“ダイナミズム”が、もっと突っ込んで表現すれば“カオス”が生まれた状態で決まったものだった。いずれも前節までの浦和には見られなかった光景だった。

(取材/文・藤江直人)

(2)へ続く
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