■召集外の7人の内訳から見えること
外れた7人を見てみると、その多くが森保監督が意図して召集外としたわけではないことが分かる。少なくとも5人は呼びたくても呼べない状況が前提にあるのだ。たとえば伊東に対しては、「パフォーマンスと状況を踏まえて招集は可能だし、招集したいと思っていました。しかしながら……」と森保監督は話す。
一方で、新たに呼んだ7人は大迫敬介、長友佑都、橋岡大樹、相馬勇紀、小川航基、田中碧、川村拓夢。ポジションだけで単純に見れば、CBとウイングの枚数を減らしてボランチとSBを増やしたとも言えるし、最終ラインの枚数は同数になるように調整しながらウイングを減らしてボランチを増やしたともいえる。
いずれにせよ、負傷によってアジアカップのメンバーから外れていた大迫敬介を復帰させたことも考えれば、森保監督はアジアカップまでの戦い方を継続して成熟させることを選択していると考えられる。
そして、アジアカップでは遠藤航を過密日程にもかかわらず全試合先発出場させたように、アンカーやボランチの位置での選手選考は一つの悩みどころでもある。14日の会見で指揮官は北朝鮮2連戦に対して「おそらく想定外のところはたくさんある」とさまざまな覚悟をしていると話しているように、ボランチの位置での選択肢を持って起きたいということだろう。
(後編へ続く)