【サッカー日本代表は北朝鮮とどう戦うのか。選手選考から考える森保監督の意図(1)】前回メンバーから“外れた7人”から見える森保監督の意図……悩みどころで増やした選択肢の画像
サッカー日本代表の森保一監督 撮影:中地拓也

 3月14日、日本サッカー協会日本代表メンバー26人を発表した。都内の会見場には多くのメデァが訪れ、前回の発表時には記者用のテーブルが用意されていたものの、今回はすべて椅子だったほどに盛況だった。

 それほど多くの注目を集めたのには2つの理由がある。まず一つは、伊東純也を呼ぶかどうかということ。もう一つは、北朝鮮という特殊な相手とホーム&アウェイで2連戦を行うためだ。

 日本代表は過去、アウェイの地で北朝鮮と4試合を戦っているが、戦績は2分2敗と未勝利に終わっている。特殊な入国方法や現地環境もあって、北朝鮮の地で通常通り戦うのは非常な困難がつきまとう。それゆえに、どのようなメンバーで挑むのかはやはり視線が向けられるところ。

 そのメンバーを見ると、アジアカップと比べてメンバー外となったのは7人。野澤大志ブランドン、中山雄太冨安健洋、伊東純也、三笘薫旗手怜央細谷真大だ。そのうち、中山、冨安、三笘、旗手は負傷が影響している。伊東は落ち着いた環境を整えられないことから「彼を守るため」と森保監督が説明している。野澤大志ブランドンは所属チームで控えの状況にある。

 そして細谷は、15日に発表されるU23代表での活動を優先されたからだと思われる。4月にパリ五輪の最終予選を控えている中で、細谷はこの年代でエース格と言える存在。その本番を前に、しっかりと軸を据えるのではないか。

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