J1リーグが第2節を終えた時点で、すでに連勝チームがなくなった今シーズン。昨季のタイトルホルダーで、今季のリーグ優勝争いの中心になると目されたヴィッセル神戸と川崎フロンターレが早くも土をつけたことが、異例のシーズンスタートを招いた要素ともいえる。
昨季リーグ王者・神戸と昨季天皇杯王者・川崎は開幕戦でしっかりと白星発進しながらも、第2節で敗戦。しかも、神戸は昨季17位チームに、川崎はJ1昇格組に敗れている。
神戸は宮代大聖を川崎フロンターレから、井手口陽介をアビスパ福岡から、岩波拓也を浦和レッズから、広瀬陸斗を鹿島アントラーズから獲得するなど、シーズンオフに層を厚くすることに成功している。
一方で、ここまでの2試合で先発に名を連ねている新加入選手は井手口だけ。武藤嘉紀や井出遥也が負傷した穴を埋めるには、昨季の戦い方を踏襲しつつ、新たな戦力をいかに融合させるかが今後のカギとなる。第2節では汰木康也と佐々木大樹も負傷交代しただけに、その必要性は大きくなりそうだ。