■「左足の魔術師」福森が加入
2024年シーズンのJ2を牽引していく存在の横浜FC。
FWを中心に新戦力を充実させた一方で、主力の放出は最小限にとどめた。
21年から在籍するGKスベンド・ブローダーセンがJ2の岡山へ移籍したが、すでに昨シーズン途中から永井堅梧がポジションを奪っていた。ヴィッセル神戸からブラジル人守護神のフェリペ・メギオラーロ、ガンバ大阪から17年、18年に在籍した市川暉記も迎えている。GKに不安はない。
DFラインは昨シーズンの主力がほぼ残っている。左サイドで起用された林幸多郎がFC町田ゼルビアへ移籍したが、代わって獲得したのが実績十分の福森晃斗(北海道コンサドーレ札幌から期限付き移籍)である。
プロ14年目を過ごす31歳は、16年から21年まで札幌で四方田修平監督と共闘している。戦術理解に問題はなく、得意の左足で対戦相手を悩ませるだろう。
今シーズンのJ2で対戦する多くのチームは、リスクを削り取るサッカーをしてくるに違いない。横浜FCがタレントの質で上回っても、数多くのチャンスを作り出せるとは限らない。そうした展開でポイントとなるのが、CKやFKだ。J1規格の左足を持つ福森がキッカーに名を連ねることは、横浜FCにとって大きなストロングポイントになるだろう。
左利きのスペシャリストでは、ツエーゲン金沢からレオ・バイーアも獲得している。湘南ベルマーレから中野嘉大も獲得しており、左サイドの選択肢は豊富だ。