■ホナウドが抜けたボランチのポジションをつかむのは?
ホナウドが抜けたダブルボランチの一角はどうなるか。彼とコンビを組んできた白崎凌兵に加え、昨シーズン29試合出場の宮本航汰、新加入の矢島慎也と中村亮太朗らが候補にあがる。
矢島は2016年のリオ五輪代表で、コーチだった秋葉監督と共闘している。22年は大宮アルディージャ、23年はレノファ山口FCと、このところはJ2のクラブを渡り歩いてきたが、30歳になった中盤のユーティリティプレーヤーは、J1基準のクオリティを備える。ボランチでもサイドハーフでもプレーでき、リスタートのキッカーを務めることもできる彼を、秋葉監督はどこで起用するのか。試合途中で矢島のポジションを代えてシステムにも手を入れる、という使い方もありそうだ。
中村亮太朗は鹿島アントラーズからの期限付き移籍で、昨シーズンは8月からヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍していた。J2リーグとAFCチャンピオンズリーグを同時進行で戦ったチームで、ダブルボランチの一角を担った。鹿島の遺伝子でもある戦う姿勢を持ち、ゲームメイクを担うことができる。
ボールを刈り取る力が特徴だったホナウドが抜け、ポゼッションスタイルを強く推進する4人を中心に競争が繰り広げられる。それぞれに特徴があるだけに、自分なりの個性を明確に打ち出せる選手が、より多くのプレータイムをつかんでいきそうだ。