【J1復帰のジュビロ磐田で、横内昭展が新シーズンに描くもの(1)】「嬉しい驚きというか、発見」と話すバリエーション豊かな新加入選手……指揮官も驚く強化部の発掘力の画像
ジュビロ磐田の横内昭展監督 撮影:河治良幸

“勝ち点40以上”が2024シーズンをJ1で戦うジュビロ磐田の目標だ。率直に物足りないという意見もあるかもしれないし、ひょっとしたら勝ち点40ではJ1残留に足りないと思う人もいるかもしれない。ただ、目標が勝ち点40と受け取る人がいるとすれば、それは誤解だ。

 とにかく横内監督が設定しているのは目標の最低ラインであり、そこにできるだけ早く辿り着いて、そこから先は行けるところまで行くというプランに過ぎない。昨シーズンは就任1年目でJ1昇格を果たした横内監督だが、現段階ではまだまだ、J1の基準に達していないことを認識している。

 昨年の今頃も、J1昇格にはさらなる成長が必要ということを横内監督は表明した。1年間の補強禁止という厳しい境遇に向き合って、最終節にライバルの清水エスパルスを逆転する形で、2位で自動昇格を勝ち取った。そこから主力の鈴木雄斗が、ライバルとなる湘南ベルマーレに移籍。心身でチームを支えてきた大津祐樹遠藤保仁が現役引退はしたが、15人の選手が加わった。

 18歳のDF朴勢己から40歳のGK川島永嗣まで年齢の幅も広く、ルヴァン杯王者のアビスパ福岡から加入したMF中村駿のようなJ1実績が抜群の選手もいれば、J3のカマタマーレ讃岐から来たDF川﨑一輝、韓国の大田ハナシチズンからMF石田雅俊と、バリエーションに富んでいる。

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