すべて受け手側のミス! なぜPKを蹴らない?
基本、ほとんどの時間、トボトボ歩いているのだが、ひとたびボールを持つと、極上のシルクのような滑らかなタッチのボールで前線にパスを供給。もしくは、忍者のような忍び足の小股ドリブルで前線に駆け上がり、決定機を演出した。たとえ、メッシのパスが多少ズレようとも、受け手の選手がミスしたように感じるから不思議だ。
「後半34分には、決定的なチャンスもありましたね。こぼれ球を拾ったメッシがゴール左から左足でシュート。神戸ゴールキーパーの神セーブに阻まれ、こぼれ球に詰めて右足で押し込もうとした一撃も、ゴールライン間際でかき出された。
“親善試合だし、メッシのゴールが見たいんだから、空気読めよな”って思ったファンも多かったのでは。
ただ、メッシの内転筋の違和感は、ウソではなさそうですね。ゴールにつながる効果的なパスを何本も供給していましたが、決定的なシーンでは、ボールにコンパクトに合わせるにとどめて、脚を振り抜いていない様子でした。
試合は0-0でPK戦になりましたが、メッシは蹴りませんでしたね。まだ、違和感があるので、悪化を恐れて回避したんだと思います。
日本のファンが、メッシのPKを待ち望んでいるのに、両チーム5人ずつ蹴っても蹴らなかったのは、意外と深刻な状況かもしれません」(サッカー専門誌ライター)