■四川料理の本場で「風味魚」を食す

 河畔には、やはりレストランがあったので入ってみました。

 中国では何でも漢字で書いてありますから、レストランでメニューを見ても、だいたいどんなものか察しがつくので注文も楽です。「風味魚」と書いてありました。おいしそうではありませんか! で、その「風味魚」を注文したのですが、そう、ここは四川料理の本場です。辛くないはずはありません。

 揚げた小魚に唐辛子や山椒の実がたくさん絡まっています……。いや、もう少し正確に言うと、唐辛子や山椒の実の山の中に小魚が隠れているくらいの感じです。しかし、僕は辛い物は大好きなので、ビールを片手に悠々と流れる泯江を見ながら、「風味魚」をゆっくりと味わいました。

 平坦な成都市……。ここでは、中国のイメージの通り、どこの通りも自転車の大群に埋め尽くされていました。

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