■森保監督のマネジメント力
――大会中に行われた記者たちとの懇談会でも、森保監督がそんな話をされていたそうですね。
大住「選手がオフの時間に、自分の所属チームを気にしているという話ね。それがこういうシーズン中の大会の難しさだと言っていたけど、気になるのを止めることはできないからね。当たり前だし」
後藤「SNSがない時代なら見せない方法はあったけど、今は見たくなくても見えちゃうしね」
大住「そういうことも含めて、森保監督は試合や大会ごとの状況の違いの難しさが分かったと思うんだよね。たとえば今年9月のワールドカップ最終予選初戦を前に準備期間が2日間しかない状況なら、コンディションが良い選手を出していくことを優先したほうがいいとかね。後藤さんが言うように、チームの半分はJリーグ組にして、その選手に第1戦を任せる、あるいはそういう状況にどんどん近づけていけたら、このアジアカップが活きたということになるんじゃない」
――決勝で日韓戦を見られず残念でしたが、大会最終日まで現地取材を頑張ってください。
大住「今大会を見て、やはりアジアカップは面白いと思ったよ。弱小と言われていたチームがすごく良くなっているし、良い選手もたくさんいる。どんな強豪も苦戦するし、最後の最後までどうなるか分からないから、とても面白い。でも、やはり日本代表に勝ち進んでもらって、日本のファンにもっと興味を持ってほしかったから、とても残念な思いです」