アジアカップはグループステージを終了し、決勝トーナメントの開始を待っている。サッカー日本代表はグループGを2位通過。連勝が10で止まった理由をいかに消化し、この先を勝ち進む力へと変えていくべきなのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った。
■バーレーン戦の予想メンバー
――バーレーン戦の先発は、どんな顔ぶれになると思いますか。GKはワールドカップも見据えつつ、鈴木彩艶でしょうか。
大住「そうだと思う」
後藤「間違いない」
後藤「バーレーンはアブドゥラ・ユスフという巨漢CFさえ止めれば怖くないわけだから、その対処のための組み合わせを考えるとそうなるね。冨安はコンディション次第だけど、板倉はヘディングが強いし」
大住「町田浩樹も随分良くなった気がするけど、今回はちょっと不安定なところがあるかな。冨安と板倉なら問題ない」
――右サイドバックは…。
後藤「僕なら毎熊晟矢」
大住「毎熊でもいいけど、僕なら菅原由勢かな。彼が持っている、あの暴力的なまでのエネルギーは必要だよね。それより、左が…」
後藤「攻撃面は目をつむっても、中山雄太を入れて守備を固めておけばいいんじゃない? 守備だけだったら中山のほうが良いでしょう」
大住「伊藤洋輝より良い?」
後藤「対戦相手が違うから判断は難しいけど、今なら守備は中山が一番安定しているんじゃないかな」
大住「左ウィンガーとして、誰が起用されるかにもよるかな。三笘薫が出るならサイドバックは伊藤でいいと思うんだよね。左サイドの攻撃ゾーンは、三笘にお任せにすればいいから。中村敬斗は内側に入って外にスペースをつくってサイドバックを活かすプレーもあるから…。とはいえ、伊藤のほうが良いかな。難しいところだね」
――中盤の底には、遠藤航が不可欠とのことでした。
後藤「そりゃ、そうだね」
大住「遠藤と守田英正のコンビだね」