5度目のアジアカップ制覇を狙いながら、ベトナム・イラクとのグループリーグ2戦で勝ち点4以上を取れず、突破の行方を24日のインドネシア戦まで持ち越すことになった日本代表。インドネシアは日本を苦しめたベトナムに勝っており、楽観視できない相手だった。
そこで手堅く序盤2戦のメンバーで勝ちに行くのか。それとも先を見据えて大幅変更に踏み切るのか。そこは大きな賭けだった。森保一監督が採った策は後者、キャプテン・遠藤航(リバプール)、攻撃のけん引役・久保建英(レアル・ソシエダ)、GK鈴木彩艶(シントトロイデン)の3人を残して8人を変更。最終ラインはイラク戦から総入れ替えという思い切った手を打ったのだ。
選手たちはその期待に応えた。右サイドの堂安律(フライブルク)と毎熊晟矢(C大阪)は立ち上がりから息の合った連携を披露。久保も絡んで厚みを持たせ、敵の守備組織を攻略する。開始早々の2分に上田綺世(フェイエノールト)が奪ったPKも右の崩しから堂安の鋭いスルーパスが発端となった。