■旗手怜央がチームを活性化
早い時間帯に1点を奪い、そこからは少し攻めあぐねた印象もあったが、前半35分の久保→毎熊→中村敬斗とつながり、中村のシュートが左ポストを直撃したシーンなどは完璧な崩しだった。こういった形が過去2戦ではなかなか出なかったことを考えると、チーム全体が活性化したと言っていい。
その一因として大きかったのが、旗手怜央(セルティック)の存在だ。森保監督はこの日、旗手と遠藤をボランチに並べた4-2-3-1でスタートしたというが、旗手は前目の高い位置へ移動。久保が落ちて4-1-4-1の形になった。彼が人と人の間のスペースをうまく使いながら攻撃に関与し、守備面でもアグレッシブさを見せたことで、チームの連動性が向上したのだ。
「実は(最初は)4-2-3-1だったんです。ただ、怜央が8番のプレーができるので、4-1-4-1の形にしていくのは準備して、選手たちにも話しをしていました。守備時に航がサイドを見なければいけない時にはタケが10番(トップ下)になって、航が8番から6番のスペースを埋めるというのは準備してやりました。
その結果、形としては4-1-4-1になっていたかなと。それが1番ハマりがよかった」と指揮官も彼らの判断を尊重し、修正することなく見守った。