【イラク代表vs日本代表 1月19日】
日本とイラクでドーハとなれば、必ず持ち出されるのが1993年10月28日の「ドーハの悲劇」だが、そんな言葉はもう死語だと思っていた。
30年もたっている。
今、ピッチに立っている選手たちのほとんどは生まれていない。監督の森保一があの時を知っているだけだ。
それでも、前日から何度もそんな言葉を耳にした。
エデュケーション・シティ・スタジアムの客の大半がイラクへの応援だった。練習をするためにピッチに姿を現した日本の選手たちには大きなブーイングが浴びせられていた。
今度はいきなりだった。
イラクのアイマン・フサインのヘッダーは5分。
この先制パンチは効いた。
イラクは歓声とともに勢いづいていた。