1カ月あまりに及んだオフを、鹿島アントラーズの鈴木優磨はこう振り返る。
「今年はよりサッカーから離れた気がする。1カ月、しっかりと休みました」
年末になってようやく自主トレで体を動かし始めた。しかし、内容は「ちょっとやって」という感じだった。正月休みをはさんで自主トレを再開させたが、鈴木は「別にそこ(始動日)にピークを持ってきたわけじゃない」と振り返る。
大好きなサッカーと、あえて距離を置いた日々。その理由を鈴木はこう語る。
「いろいろと疲れていたので。身体的にも、メンタル的にも。なので、いろいろなことをしながら休めました。特に頭はクリアになっている部分が多いですね」
ベルギーのシントトロイデンから復帰し、レジェンド小笠原満男さんの現役引退後は空き番になっていた「40」を志願して背負った2022シーズン。そして、キャリアハイの14ゴールをマークした昨シーズン。鈴木は文字通りフル回転した。
鹿島におけるリーグ戦の出場試合数とプレー時間は、2022シーズンが3位タイの32試合と2位の2701分。そして、昨シーズンは3位タイの33試合と3位の2825分。最前線でゴールを狙うだけでなく、状況によっては中盤に下がってゲームメイク役も担う。守備も決して手を抜かないだけに、疲労が蓄積しないはずがない。