6万1916人の大観衆を集め、2024年の幕開けを飾ったタイ戦(東京・国立)。ご存じの通り、田中碧(デュッセルドルフ)、中村敬斗(スタッド・ランス)、オウンゴール、川村拓夢(広島)、南野拓実(モナコ)の5発で5-0と圧勝。直後に控えるアジアカップ(カタール)に弾みをつける形となった。
新戦力中心で停滞感が拭えなかった前半の流れを払拭したのが、後半頭から登場した堂安律(フライブルク)だ。これまで伊東純也(スタッド・ランス)が君臨する右サイドアタッカーの控えと位置付けられてきた背番号10は、新たな役割を与えられ、水を得た魚のように躍動感を前面に押し出した。
「前半のメンバーが相手の体力を消耗させてくれていたので、間で受けることを意識しながらやりました。個の能力の高い選手が純也くんを含めていたので、前にシンプルにつけられれば、自分がボックスに入ってチャンスが生まれるかなと考えていました。
前半を見ていてうまいシーンはたくさんあったんですけど、最後のエゴというか、ワガママさが少し欠けているなと。そこは拓実君とか僕は特徴ではあるので、生かしていこうと思いましたね」と堂安は自信をのぞかせた。