【アジア王者の誇りをもって、苦難の浦和レッズが向かう世界の大舞台(1)】スコルジャ監督の元でACLを制覇するも、そこから上昇できず……神戸とは対照的な日程の画像
浦和レッズを率いたマチェイ・スコルジャ監督 撮影:中地拓也

「我々の目標は3つ残っています。まずは目の前の福岡戦に向けて、集中していきたいと思っています。もちろんその先の試合のことも、念頭に置いておかなければいけません。国内で武漢三鎮と戦い、札幌戦があります。それが国内最後の試合となり、その後は海外での試合となります」

 J1リーグのホーム最終戦となる福岡戦を前に、そう語っていたマチェイ・スコルジャ監督。その福岡戦で2−3と敗れて4位に後退したが、最終節の結果次第では新設されたACLセカンドの暫定的な権利を得られる3位フィニッシュは可能で、浦和OBの小野伸二の引退試合でもあるアウェーの札幌戦に望みをかける。

 少し気の早い話ではあるが、もし浦和がACLで決勝トーナメントに勝ち上がり、4度目のアジア制覇を成し遂げれば、ACLエリートの優先出場権を得られる。

 その一方で、仮に天皇杯柏レイソルが優勝し、川崎フロンターレとヴァンフォーレ甲府のいずれかが今シーズンのACL王者となった場合のみ、3位でもACLに出られない。それでも浦和がアジアで戦うということをノルマと考えるなら、札幌に勝利して、同時キックオフの福岡vs広島に希望を託したい。

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