■物足りない高速鉄道
インドネシアでは10月に「東南アジア初」という中国が建設した高速鉄道が開業したばかりです。しかし、開通したのはジャカルタからバンドンまでのわずか150キロの区間だけ。
バンドンは標高700メートルの地だけに涼しく、ジャカルタ市民の人気リゾート地なので高速鉄道はとくに週末は満員のようです(政府が赤字を背負ってくれているので、料金も在来線とあまり変わりません)。
しかし、バンドンから先への延伸は、まだ計画段階にも至っていないのです。
日本チームはセネガル戦翌日に直接スラカルタまで移動できるようにFIFAと交渉したようですが、結局、翌日は午後にバスでジャカルタまで移動しただけで、ジャカルタで1泊。そして、スペイン戦前日の午後に飛行機でスラカルタに移動。到着後すぐに空港から直接練習会場に移動するという強行日程を強いられることになりました。
「2日がかりの移動だよ」と森山佳郎監督。
スペイン戦の後半に足が止まって完敗を喫したのも無理はありませんよね。