■使えない電車
とにかく、インドネシアでは交通インフラの整備が遅れています。バンドン市内からスタジアムまでの移動の不便さについては先週の「蹴球放浪記」でご紹介したばかりです。
ジャカルタでの試合会場は昨年完成したばかりの「ジャカルタ・インターナショナル・スタジアム」でした。8万2000人収容の近代的なサッカー専用スタジアムです(しかし、なぜか代表チームの試合はスナヤンの旧スタジアムが使われています)。
地図アプリで見たら、インターナショナル・スタジアム最寄りにコミューターライン(通勤電車)タンジュンプリオク線の「アンチョル」という駅があるようです。
駅からスタジアムまでちょっと距離がありそうですが、浦和美園駅から埼玉スタジアム程度ですから歩くつもりで行ってみました。しかし、目の前の幹線道路には歩道もなく、しかも道路工事をやっていてとても歩けるような状態ではないのです。駅前にはバイクタクシーが群がって客引きをしていました。仕方なく、僕もバイクタクシーでスタジアムに向かいました。
しかも、タンジュンプリオク線は試合が終わる21時頃にはもう電車が走っていないのです。
こいつぁ使えない……。結局、試合の後はタクシーを利用するしかありませんでした。