「J1でもそうそう見れないレベルのFK」自動昇格の望みをつなぐJ2東京VのFKに驚き広がる!「心揺さぶる美しいFK」「こんなにも心揺さぶる美しいFKは早々ない」などの声が広がるの画像
東京ヴェルディが望みをつないだ 撮影:中地拓也

 J2の東京ヴェルディが数的不利に打ち勝ち、J1自動昇格の望みをつなぐ勝利をつかんだ。決勝点となった直接FKとキッカーに、驚愕の声が広がっている。

 まさに起死回生の一撃だった。MF中原輝の右足が、東京Vを救った。

 残り2節となったJ2は、今季も厳しい昇格争いが続いていた。すでにFC町田ゼルビアがJ2優勝とJ1昇格を決めていたが、残り1つの自動昇格枠を勝点1の僅差の中で3チームが争っていた。2位の清水エスパルスを、1ポイント差でジュビロ磐田と東京Vが追っていたのだ。

 11月5日のJ2第41節・栃木SC戦で、東京Vは窮地に陥っていた。前半アディショナルタイムに深澤大輝がこの試合2度目の警告を受けて、レッドカードを突きつけられていたのだ。

 試合は0-0のままで進み、残り10分を切った。この場面で、相手ゴールほぼ正面でFKのチャンスをつかんだ。

 ゴールまではやや距離があったが、キッカーの中原に迷いはなかった。短い助走から、得意の左足を振るった。

 中原は今季途中に、セレッソ大阪から期限付き移籍で東京Vに加入していた。加入後初出場の試合でゴールを挙げ、終盤に入っても第39節のジェフユナイテッド千葉戦で終了間際に得点し、2点差からの逆転勝利に貢献していた。

 中原のFKは、まさにゴールに吸い込まれるという表現が当てはまる一撃。弾道はゴール右上へと糸を引き、懸命に跳んだ栃木GKの指の先でネットを揺らした。

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