■心身の疲労と怪我のリスクと
この一連の戦いを前に、スコルジャ監督が「この時期がサッカー人生で一番なんじゃないか」と選手たちに語っていたことを大久保は話してくれたが、タイトルがかかったルヴァン杯の決勝を終えた現在、ここで大きな怪我をしてしまうことが、結局は自分の将来に響くだけでなく、クラブに迷惑をかけることになると大久保も理解しているのだろう。
おそらく今現在、主力として試合に出てきた浦和の選手で、心身の疲労や怪我のリスクを抱えていない選手など一人もいないはず。まずは11月8日の浦項戦と12日の神戸戦を乗り切って、少しでも心身を整えて残る試合に向かっていくしかない。その中で大久保をはじめとした”怪我もち”の選手たちに無理をしてほしくない思いと、チームを救う活躍を期待したい思いが、筆者の中でも混在している。
(取材・文/河治良幸)