浦和MF小泉佳穂が振り返る1G1A。得点には「ご褒美が来ました(笑)」と笑顔で、アシストには「100回に1回にしか出ないようなパス。完璧だった」と自画自賛の画像
浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也

■10月20日/J1リーグ第30節 浦和レッズ 2-0 柏レイソル (埼スタ)

 逆転優勝と残留確定――。シーズン終盤を迎える中、明確な目標を持つ両チームにとって大事な一戦はホームチームに軍配が挙がった。

 この日の主役は1得点1アシストの活躍を見せたMF小泉佳穂だ。「とにかくチームの力になりたいと思ってプレーしました。ゴールという形で貢献できたことは良かったですし、ご褒美だと思っています」。

 前半はスコアレス。柏の整理された守備の前にテンポが上がらず、リスクを冒した仕掛けやパスが少ない。後半投入されたMF安居海斗と共に相手の前線や中盤を揺さぶってストレスを与え続け歯車を狂わせる。忍耐強くやり続けたことがボディブローのように効きディフェンスラインを崩していった。

 そして53分に試合は動く。右サイドでDF酒井宏樹、MF大久保智明とつなぎ、抜け出た安居が足を振る。そのこぼれ球に素早く反応した小泉が右足で蹴り込み先制。ルヴァンカップ準決勝の横浜F・マリノス戦後に「攻守でハードワークをすればご褒美がくる」と口にしいていた通り、ご褒美は来た。

 小泉は「ご褒美が来ました(笑)。チームとしてあの形を作ってくれて、僕はあそこにいることが仕事で、そこに(スペースに)入り続けることが大事だったので報われたことは良かったと思います」。先制点が勝負を分けると声を掛け合った中で、チームが連動し意図した流れからのゴールでもあった。

 シュートシーンで小泉はフリーの状態であり、一見、簡単そうにも映るが「(ゴール前が)けっこうごちゃごちゃしていた。強く空いているところに蹴り込むことだけを意識した。外したらめちゃ悔しいやつ、映像で見るほど簡単ではない。決まって嬉しかったです」と冷静に振り返った。

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