■100回に1回しか出ないようなパス
その4分後にはDF荻原拓也の今シーズンリーグ初得点をアシスト。MF大久保智明のパスを受けると、左サイドから駆け上がってきた荻原にパスを送った。
「(酒井)宏樹くんが外にフリーでいたので崩し切って欲しいと思いました。オギが打ったので外したら、めっちゃ怒ろうと思っていた。決めたので文句なしです(笑)」と話すと、「オギいわく、走り込んでそのまま蹴れたと。100回に1回にしか出ないようなパス。完璧だったので言うことはありません」と続けた。
浦和は2試合ぶりの勝ち星で7試合負けなし。チームは勝点を53に伸ばしたが逆転優勝のためには残り4試合に全力を傾け3ポイントを積み上げていくしかない。
追いかける立場だからこそ「勝つことに意味がある」と小泉は言う。
苦闘した足跡もまた、道しるべになるはずだ。浦和の挑戦はまだまだ続く。
(文・構成/石田達也)