【森保ジャパンのFW争い激化で、どうなる序列!?(1)】浅野拓磨がジャンプアップし、古橋亨梧も“残留アピール”。10月シリーズで動いた“FW陣の最新序列”の画像
カナダ戦で先発出場すると完璧なプレーを披露したサッカー日本代表の浅野拓磨 撮影:中地拓也

 11月から2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選がスタートする日本代表。来月16日の初戦の相手がミャンマーに決まり、「失敗できない戦い」がいよいよ本格的に始まる。

 ミャンマーと言えば、2022年カタールW杯2次予選初戦だった2019年9月にも対戦。この時は劣悪環境でのアウェー戦で日本は大苦戦を余儀なくされたが、中島翔哉(浦和)と南野拓実モナコ)の2発で白星発進している。

 6月のエルサルバドル戦(豊田)から6連勝中の今の森保ジャパンはそんなミスはしないだろうが、人数をかけて守ってくるアジアの格下相手のゲームは何が起きるか分からない。確実に仕留められるアタッカーの存在がやはり重要と言っていい。

 そこで注目されるのが、FW陣の最新序列である。今回の10月シリーズの出場状況を見ると、まず13日のカナダ戦(新潟)では浅野拓磨(ボーフム)が先発。最前線で孤立しがちだったが、ロングボールにもしっかりと反応。体を張ってボールを収め、2人がかりで守ってくるDFを持ち前のスピードでかわして前線まで運ぶといったターゲットマン的な仕事を巧みにこなした。

 もともと裏抜けの鋭さ、大舞台での決定力、守備のハードワークと献身性といった部分は森保一監督から高く評価されていたが、苦手な領域だったポストプレーを完璧なまでに遂行。そのうえでオウンゴールによる2点目、中村敬斗(スタッド・ランス)の3点目をお膳立てしたのから、評価が爆上がりしたのは事実だろう。

「動きながらのポストプレーは僕の中でも日頃から課題にしている部分。練習から意識してきたことが今日はちょっとつながったのかな」と本人も前進を実感した様子だった。これを毎試合継続できれば、浅野の1トップでも全く問題はない。長年、師事する指揮官にそう思わせたのは非常に大きかった。

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