11月から2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に突入する日本代表にとって、10月のカナダ(新潟)・チュニジア(神戸)2連戦は公式戦前最後のテストの場。森保一監督も「チームの幅を広げたい」と意欲を示していた。
とりわけ、カナダ戦で注目されたのが、三笘薫(ブライトン)や鎌田大地(ラツィオ)ら主力級不在のアタッカー陣の動向。特に9月のトルコ戦(ゲンク)に続いて左サイドで先発した中村敬斗(スタッド・ランス)の一挙手一投足には大きな注目が集まった。
「仕掛ける力もありますし、シュートがすごい上手いですし、人を使いながらうまくポジションを変えたりとった工夫もできる。僕なんかが評価するようなレベルではないのかなと思いますけど、いい選手ですね」と主軸ボランチの守田英正(スポルティング・リスボン)も絶賛しており、今回もゴールに絡む仕事が大いに期待された。
この日の日本は4-1-4-1システムでスタート。途中から4-2-3-1にシフトしたが、中村敬斗は中山雄太(ハダ―スフィールド)と初めてタテ関係を形成した。開始早々に田中碧(デュッセルドルフ)の先制弾が生まれ、勢いがついたこともあり、中山がオーバーラップして中村がインサイドに絞るなど、2人は密に連携を取りながら攻める意識を鮮明にしていた。