■「敬斗は決定力がある」

 だが、10分過ぎからカナダにボールを握られるようになり、中村敬斗も守勢に回る時間が増えてくる。それでも大迫敬介(広島)のPKセーブで事なきを得た後は再び日本のチャンスが増えてくる。

 中村敬斗も26分にはクラブの先輩・伊東の右クロスに強引に飛び込んでヘッドを放ち、28分には左サイドからの強烈FKをお見舞い。徐々にゴール前で脅威を示し始める。39分には南野へ絶妙のスルーパスを送り、オウンゴールで2-0になった直後には、浅野拓磨(ボーフム)が自ら奪って持ち込んだラストパスを受け、右足を一閃。待望の3点目を叩き出し、4-1の勝利の原動力となった。

 これで代表4ゴール目。3月のウルグアイ戦(東京)で初キャップを飾ってから4戦4発という驚異的なハイペースで得点を重ねている点はまさに驚きに値する。

「敬斗は決定力があるんで、ゴール前でうまくボールを受けさせてあげられればいいかなとは思ってました。結果、敬斗が1点決めてるんでよかった」と伊東も安堵したが、彼の決定力とシュートのうまさはやはり目を見張るものがある。

  1. 1
  2. 2
  3. 3