10月29日、川崎フロンターレはJ1第31節として柏レイソルと対戦。1-1で引き分けたのだが、その同点ゴールが注目を浴びている。
今年の天皇杯決勝でもぶつかるこの2チームはその大一番を前にしてJ1リーグで激突するため、試合前から前哨戦として耳目を集めていた。事実、この試合のチケットは完売御礼。青空の下に1万2540人の観客が駆け付けた。
スコアが動いたのは前半40分。川崎の縦パスをカットすると、そのままカウンターを発動。少ない手数でゴールを陥れたのだ。
ビハインドを背負った川崎は、ハーフタイムに1人交代して後半に挑む。しかし、後半7分に退場処分が下される。途中出場の遠野大弥が相手選手に危険なプレーをしたとして、VARが介入した結果レッドカードを提示されたのである。
ビハインドの状況で一人少なくなったことで、試合はさらに柏に傾くかと思われたが、ここから川崎が意地を見せる。後半25分、最終ラインの山村和也から脇坂泰斗、そして山根視来へとつなぎ、その山根からのクロスを最後は橘田健人が合わせて同点ゴールを決めてみせた。
さらに直後の後半30分にも、橘田、脇坂、宮代大聖とつなぐと、その宮代からのスルーパスをFWバフェティンビ・ゴミスがポスト直撃のシュート。数的不利とは思えぬ攻撃を披露した。
結局、逆転することはできなかったものの、川崎は1-1の同点で試合を終えた。