「絶対にダメ」「負けに等しい引き分け」浦和FW興梠慎三が鹿島戦の結果ににじませた悔しさ……「次のルヴァンカップ決勝に良いイメージで臨みたかった」とも明かすの画像
浦和レッズFW興梠慎三 撮影:中地拓也

■10月28日/J1リーグ第31節 鹿島アントラーズ 0-0 浦和レッズ (カシマ)

 3位の浦和レッズは、アウェイで6位の鹿島アントラーズと対戦し、0-0で引き分けた。

 この試合に勝ち上位とのポイントを詰めたいところだったが、リーグ首位のヴィッセル神戸との差は8。僅かに可能性を残すも逆転Vが難しい状況になった。

 74分から出場したFW興梠慎三は「(この勝点1は)絶対にダメ。勝たなければいけなかったし負けに等しい引き分け。優勝をしないと、3位、4位では意味がないし、最低でも2位にならないとACLに出られない。今日は勝たなければいけない試合で、神戸にプレッシャーをかけるためにも勝利が必要だったので苦しくなった」とリーグ優勝が遠のく結果に悔しさを滲ませた。

 この日の浦和は前線にFWホセ・カンテとFW髙橋利樹が構える4-4-2の布陣でスタート。お互いの特長を消し合うような堅い展開が続く中、浦和のビッグチャンスは34分、右サイドでFKのチャンスを得てMF岩尾憲がゴール前に上げると、これをDFマリウス・ホイブラーテンがヘディングで合わせたが相手キーパーのファインセーブに遭う。中盤でのバトルや駆け引きが多くゴールまでが遠い。両者は決め手を欠きスコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 53分にはFWホセ・カンテがボックス内でボールを引き出してシュートを放つが相手キーパーに阻まれ得点には至らない。この状態を打開しようとマチェイ・スコルジャ監督は興梠を投入。古巣ともあって試合前の選手紹介時には鹿島サポーターからブーイングを受けたが「普通にプレーしようと思っていましたが、あっという間に時間は過ぎました」とコメント。そして「お互いに攻め手がなかった。まず守備からという部分でお互いにとって難しい試合だったと思います」と振り返った。

 2トップの距離感が遠く、サイドに人はいるが中央に人がいない。この状況を打開するため興梠はシャドーのような立ち位置で中央での起点作りを試みたが得点は生まれず、勝点1ずつを分け合い試合は終了した。

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