■千葉がクラブ記録の7連勝!
首位を走るFC町田ゼルビアが、いわきFCに敗れた。前半を0対2で折り返し、後半開始早々にも失点してしまう。そこから2点を返したものの、あと1点が足りなかった。
それでも、2位の磐田とは勝点6差、3位の清水とは勝点7差である。J2リーグは残り5試合だが、町田は26節のブラウブリッツ秋田戦が悪天候の影響で延期されており、残り試合数が他チームよりひとつ多い。積み上げられる勝点が多いことを踏まえても、町田は優位な立場にある。
今節は4位の東京ヴェルディが、10位のザスパクサツ群馬と引分けた。群馬はJ1昇格プレーオフ圏を射程としているが、東京Vはこれで3試合連続の引分けだ。磐田と清水に追いつき、追い越す好機を逃し続けている。
J1昇格プレーオフ圏で、いまもっとも勢いがあるのはジェフユナイテッド千葉だろう。7位の岡山との6ポイントマッチに挑んだ今節は、5対0の大勝を飾った。J2でのクラブ最多タイとなる7連勝を記録し、勝点を「60」に乗せている。ゴールラッシュで得失点差もプラス9とし、6位以下のライバルに差をつけた。
就任1年目の小林慶行監督は、チームの立ち上げから「走る」、「止める・蹴る」といった原理原則を徹底しつつ、主体性を持った戦いを植えつけてきた。前半戦を6勝6分9敗の17位で終えてもブレることはなく、1試合ずつ積み上げてチームをレベルアップさせてきた。夏の移籍市場でJ3のFC今治からFWドゥドゥを獲得したのは大きかったが、チーム全体の成熟度を高めた結果が現在の順位である。そのドゥドゥは岡山戦でもチーム2点目の右足でのファインゴールを決めている。
数週間まではJ1昇格プレーオフ争いに加わってきたという立場だったが、2位の磐田とは勝点5差だ。小林監督が統べる千葉は、J1自動昇格圏の争いに食い込んできたと言っていいだろう。