■主将・山田大記が貴重な決勝弾をゲット!
サックスブルーが浮上した。
J2リーグ第37節が9月30日、10月1日に行なわれ、3位のジュビロ磐田は7位のV・ファーレン長崎とホームで激突した。磐田は勝点62で、長崎は勝点55だ。両チームにとって重要な意味を持つ6ポイントマッチである。
前節のファジアーノ岡山戦で逆転負けを喫した磐田は、ここまでチーム最多の35試合に出場している左SB松原后がメンバー外だった。背番号4は6得点5アシストを記録しており、磐田が特徴とするサイドアタックを担っている。松原の不在は不安材料にあげられていたはずだが、34歳の経験者が勝利を手繰り寄せる。MF山田大記だ。
0対0で迎えた34分だった。右SB鈴木雄斗の縦パスに反応すると、相手CBカルロス・グティエレスをブロックしながら浮き球を右足で叩く。GK波多野豪が飛び出して無人となったゴールへ、16試合ぶりとなる自身シーズン4点目が吸い込まれた。
キャプテンが奪った貴重なゴールは、チーム全員で守り切った。長崎は前節までの4バックから3バックにシステムを変更してきたが、起点となるFWフアンマ・デルガドをCBリカルド・グラッサとCB伊藤槙人が激しくチェックする。マークを逃れられた場面では、GK三浦龍輝が好セーブを見せた。最終盤はDFを投入して5バックに変更し、終了のホイッスルを聞いた。
3試合ぶりの勝利をつかんだ磐田は、藤枝MYFCに敗れた清水エスパルスを抜いて2位に浮上した。次節はその清水とのダービーである。清水のホームIAIスタジアム日本平を舞台とする直接対決は、両チームの今シーズンを決定づけるものとなるだろう。