10月17日、鈴木彩艶が日本代表の守護神としてチュニジア戦のピッチに立つ。期待の有望株が、ついに世界にお披露目となる。
浦和レッズの下部組織で育ち、2021年にトップチームに昇格した鈴木は、現在、シントトロイデンのゴールを守っている。J1リーグ戦の出場はここまで8試合のみ。にもかかわらず海外移籍を果たしたことが、その滞在能力の高さを示している。
16日に行われたチュニジア戦に向けた前日会見で、森保一監督は鈴木の先発起用を明言。「キーパーの全体的な経験値をより上げた中で、アジアカップであったりW杯のアジア予選に行くというところで、ベストな選択ができるようにしたい」とその意図を明かし、経験値の積み上げの要素があるとはいえ、A代表のゴールを守ることになる。
昨年7月に行われたE-1選手権で鈴木はA代表デビューを果たしているものの、召集時点で国内組の選手のみだった中での出場であり、海外組も含めた純粋なA代表の試合出場はこれが初めてだ。2度目の日本代表デビュー戦となるが、「E-1のときよりも自分自身、確実に成長していると思ってますし、ゲームに継続してチームで出ている中でのこうした代表なので、そこは自信を持ってプレーできる」と自信をのぞかせる。
そして、「今は試合勘が非常にレベルアップできたと思います。ゲームの中での落ち着き、安定感を出すって部分が非常に成長できている」と具体的な成長部分を説明する。