大迫敬介のプレーで得た学び

 カナダ戦はベンチから戦況を見守る立場だったが、この試合で先発した大迫敬介のプレーから得た学びもある。この試合で大迫は相手選手にPKを与えてしまったが、自身が招いたピンチをしっかりと摘む活躍をしてみせた。

 それに対し鈴木は、「正直あそこで自分自身がPKを与えてしまったときに、いかにメンタルを保ってプレーするかというところで、大迫選手はそこでしっかりとメンタルを保ってセーブしたと思う」と話し、「やっぱりキーパーにとって1試合を通したメンタリティというのは大事」と感じたという。

 そんな学びを得て挑むチュニジア戦では、「まずキーパーとしては無失点を目指しています」と話すが、自身の強みを出す心構えもできている。「クロスに対してアグレッシブに対応するところだったり、シュートを打たせないというところは前提ですけど、打たれたときに対応できるかというところは出していきたい」とイメージを膨らませ、さらに、「キックでチャンスを作るっていう部分は積極的に、チームのやりたいことを守りながらも、自分のキックからチャンスを作れるように狙っていきたい」と続けたのだった。

 この取材対応前日に行われた、浦和レッズのルヴァンカップ準決勝の試合映像を見て応援していたと話す鈴木が、古巣の活躍を胸に新たな扉を開ける。

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