「90分の“前半”が終わっただけ」横浜FM永戸勝也が話す、浦和戦勝利後の心構え。「試合終了の笛が鳴った時に、そこで勝っていればいい」とすでに見据える2ndレグの画像
横浜F・マリノスの永戸勝也 撮影:中地拓也

■10月11日/ルヴァンカップ 準決勝第1戦 横浜F・マリノス 1―0 浦和レッズ(日産スタ)

 2018年以来決勝進出を狙う横浜F・マリノスが1-0でファーストレグを制した。

 DF永戸勝也は「勝ちましたが、全然、気が抜けませんし、失点をしてもおかしくない場面もありました。逆に得点できる場面もありました。最初にも言いましたが、次は埼スタですし気が抜けない気持ちです」と振り返った。

 試合は前半からヒートアップ。横浜FMが推進力を生かした攻撃で浦和レッズ陣内に攻め入る。だが浦和が誇るDFアレクサンダー・ショルツとDFマリウス・ホイブラーテンの2センターバックがこれを弾き返し、インターセプトからカウンターを狙う。一瞬の隙が命取りとなるようなヒリヒリとした展開が続き前半を0-0で終え、ハーフタイムを迎えた。

 永戸は「試合の入りでは、うちが用意していたプランがハマり前進できるシーンがありました。途中から相手のプレッシャーも代わり、うちも同じようにやるのか、配置を代えるのか修正できなかった。そこで奪われカウンターが多かったのですが、ただ中で擦り合わせることができれば問題ないと思いますし、失ったあとの切り替えでボールを取れたらチャンスに持っていけるので、もう一度次に向けて話したいと思います」と語った。

 横浜FMが両サイドからクロスを送りチャンスを作り続ける中、左サイドのFWエウベルがクロスを送ると浦和DF荻原拓也がペナルティエリア内でハンドの反則を犯しPKに。61分、これをFWアンデルセン・ロペスが左足で流し込み、貴重な先制点をモノにした。

 PKの足掛かりとなった要因について永戸は「僕からクロスを入れるシーンやエルベルも何本もクロスを入れましたが、相手のスぺ―スを使えて、DF角田(涼太朗)と3人で前進することができました。浦和もですが、どの相手も中を締めてくると思うので、そこはクオリティを上げ攻撃ができればいいと思います」(永戸)

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