■「数字を出さないと移籍のチャンスは訪れない」
加えて言うと、デュッセルドルフは彼の移籍を視野に入れ、イサク・バーグマン・ヨハンネソンをデンマークから補強。その新戦力が9月16日のハンザ・ロストック戦に先発し、田中は後半17分からの出場にとどまった。クラブ内でも厳しい立場にいることが窺えるだけに、ここから彼がいかにして浮上のきっかけをつかんでいくのか。それを慎重に見極めるしかないだろう。
「昨季は1ゴール1アシストくらいしかしていない。それでも自分を評価してくれる監督やコーチがいるんで、やってることは間違いないと思いつつも、やっぱり数字を出さないと移籍のチャンスは訪れない。今年はゴールやアシストを特に意識しながらやればチャンスは来る。そう考えてやっていきます」
そう語った田中碧の今後の動向が大いに気になるところだ。
(取材・文/元川悦子)