■チアゴ・サンタナの先制弾で3試合ぶり前半のゴール
「超攻撃的」が、本領を発揮した。
J2リーグ34節が9月9日、10日に行なわれ、3位の清水エスパルスは9位のモンテディオ山形とホームで対戦した。
ここ2試合連続ドローの清水は、MF乾貴士が2試合の出場停止明けで4-2-3-1のトップ下に入る。MFカルリーニョス・ジュニオが出場停止の2列目左サイドには、右サイドで起用されてきたMF中山克広がスライドした。同右サイドには、2試合ぶり先発のMF岸本武流が起用された。
引き分けに終わった前2試合、清水は前半に得点をあげることができていない。先行逃げ切りの展開へ持ち込めていないなかで、15分にIAIスタジアム日本平が沸き上がる。MF白崎凌兵のパスを受けたFWチアゴ・サンタナが、ペナルティエリア正面外から左足を振り抜く。ゴール右スミを突いた一撃が、ネットを揺らしたのだった。チアゴ・サンタナは3試合ぶり通算9ゴール目だ。
ここ2試合は複数得点も記録していない。たたみかけるような攻撃ができていなかったのだが、30分に追加点をあげる。前線から規制をかけて乾が敵陣でボールを奪い、右から並走する岸本にプレゼントのようなパスをする。ペナルティエリア内からのシュートが、チームの2点目となった。
前半終了間際には、勝利を引き寄せる3点目が決まる。右サイドの直接FKから、DF高橋祐治がヘディングシュートを突き刺した。この試合がJ2通算100試合目の出場となった高橋は、自身今シーズン初ゴールである。