9月9日、J2リーグ第34節が行われ、ヤマハスタジアムでのジュビロ磐田対大宮アルディージャの一戦は、試合終了間際に勝ち越し点を奪った磐田が3−2で劇的勝利を手にした。試合に敗れた大宮だが、2点目を奪ったFWヤクブ・シュヴィルツォクには称賛の声が寄せられている。
今夏の移籍期間にチームに加わったシュヴィルツォクは、出場7試合目(スタメン6試合目)の前節のモンテディオ山形戦で今季2ゴール目を決めると、この日も背番号10を背負い、3−5−2の2トップの一角として出場した。
見せ場は、1−1で迎えた後半18分だった。高柳郁弥からのパスに左サイドを抜け出した中野誠也が、ボックス内からマイナスのパスを送る。ゴール前で待ち受けていたシュヴィルツォクは、体の向きを変えながらトラップ。そして、素早く右足を振り上げた。
磐田守備陣も必死に対応する。ゴールを許すまいと、シュヴィルツォクの目の前に1人と左右に1人ずつ、さらに後方にGKと、計4選手がシュートコースを限定した。だが、元ポーランド代表のストライカーは決して慌てなかった。落ち着いて、右足インフロントでカーブをかけたシュートを繰り出し、わずかなコースを射抜いてゴール右隅に突き刺した。