■「中盤の展開力が要になると思います」
――リヴァプールでいうと、中盤の主力だったジョーダン・ヘンダーソン選手や、ファビーニョ選手が移籍、チアゴ・アルカンタラ選手が負傷と、台所事情は厳しい面もあります。その代わりは担えそうですか?
「中盤の展開力が要になると思いますし、クロップ監督もそのへんを求めるはずです。遠藤はテクニカルなことはあまり注目されることがない選手ですが、今後のステップアップのためには、ボールを散らしていくとか、ゲーム展開をコントロールするとか、そういう部分を伸ばしていく必要があるかもしれません。彼の能力の高さを見ていると、やれないことはないはず。どんどんチャレンジしてほしいです。リバプールほどのトップチームになると、結果を残さないとすぐに出られなくなるので、どうにか食らいついてもらいたいですね」
――一方、スペインのラ・リーガのレアルソシエダに所属して2年目になる、久保建英選手はいかがでしょうか?第4節グラナダ戦では2ゴールの活躍と、チームの主力として活躍していますよね。
「現時点で、すでにチームのマンオブザマッチを4試合で獲得してるので、それだけ高く評価されているのは間違いない。
それに、久保選手は、国籍は日本人ですけど、完全にスペイン人の気質というか、我が強くて自分をしっかり持っているんですよ。それに、スペイン語も巧みで、チームメイトとのコミュニケーションがしっかり取れている。今のところ大きな心配はありません」
――昨シーズンに比べて、進化したところは?
「もともと技術面は高いレベルでしたが、最近、また体が大きくなりましたよね。フィジカル面も着実に進化しています。それだけ充実しているうえ、彼の性格を考えると、もうひとつ上のランクのチームへの移籍を狙っているかもしれません」