■「久保選手は、堂安律選手とか近い世代と組むと、良いパフォーマンスをしますよね」
「また、日本代表で結果が残せなかったり、一時期、伸び悩んだ時期がありましたが、そのころと比べると、周りとの連携がうまくなった印象です。この点については、僕は、ソシエダで同世代のチームメイトとサッカーをしているのが大きいと思います。
代表チームでは、どうしても少し上の世代のチームメイトと組むことになるので、そうなるとサッカーのリズムが合わないんですよ。僕らの世代がアトランタ組って言われたように、その世代には特有のサッカーのリズムがある。なので、代表チームのような急ごしらえの状況で、世代を超えて連携を組むと、タイミングがずれたり、感覚が違うなっていう違和感が出てしまうんですよ。
その点、ソシエダには同世代が多いので、久保選手はリズムがつかみやすいはず。それが、今の好調につながっていると思います」
――そこまでリズムが狂うものなんですか?
「たとえば、縦パスが通った時に、すぐにポンっていうタイミングで中に入れるのと、1回触ってボールをコントロールしてから入れるのでは、タイミングが大きく違いますよね。サッカーでは、それがチーム全体のリズムに大きく影響する。とても繊細なんです。もちろん、世代を超えて互いに合わせないといけない。でも、互いのことを深く理解していないと、本当に良い連携はできません。
その点、久保選手は、堂安律選手とか近い世代と組むと、良いパフォーマンスをしますよね。タイミングも互いにわかっている感じがします。やはり、日本代表では同世代と組むのがよいのではないか、ともソシエダでの活躍を見ると思ってしまいますよね」