9月のドイツ(ヴォルフスブルク)・トルコ(ゲンク)2連戦を控え、その陣容が注目される日本代表。人材豊富な2列目アタッカー陣やセンターバック(CB)に比べると、サイドバック(SB)やボランチ陣はやや手薄感が否めない。そのあたりは森保一監督の悩みどころではないか。
とりわけ、ボランチに関しては目下、計算できるのが遠藤航(リバプール)と守田英正(スポルティング・リスボン)の2枚しかいないという不安要素がある。2022年カタールワールドカップ(W杯)は彼ら2人に田中碧(デュッセルドルフ)、柴崎岳という4人体制で挑んだが、柴崎は目下、新天地が見つかっておらず、田中碧もデュッセルドルフで出たり出なかったり。そこは気になる点だ。
それ以外の候補者を見ても、6月シリーズに呼ばれた川辺駿は今夏赴いたスタンダール・リエージュで定位置を勝ち取るには至っていないし、国内組の川村拓夢(広島)、伊藤敦樹(浦和)らも以前よりはパフォーマンスを落としている印象だ。
川崎颯太(京都)は同時期にバーレーンで開催されるAFC・U-23選手権2024予選に参戦すると見られるだけに、遠藤・守田以外のメンバー構成がどうなるか慎重に見極めていくべきなのだ。