鬼木監督と竹内強化部長も話す「川崎の姿勢と使命」。スポンサーが福島県檜枝岐村でファンを広げたクラブの素地【川崎が示したJリーグファン拡大の可能性 (3)】の画像
試合後のピッチで記念撮影をした小林悠と福島県檜枝岐村の一行 撮影:中地拓也
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 人口492人の福島県檜枝岐村の小中学生6割が参加した、J1川崎フロンターレを応援するためのバスツアーが組まれた。片道5時間にもかかわらず、試合を応援するためだけに1泊2日の旅程が組まれたのは、この村にある川崎のスポンサーのクラブ愛が村を動かしたからだった。
(中編から続く)

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 J1第23節ヴィッセル神戸戦でまさかの完封負けを喫してしまったものの、それでもその選手に「かっこよかった」と福島県檜枝岐村の中学3年生が第一声として感想を述べたように、参加者34人は試合後にテンションを高くしていた。

 その激闘を終えた試合後の等々力競技場のメインスタンド前に、村の小中学生の6割にあたる24人がいた。ピッチを背にしたこの場所で、試合に挑んだ選手と記念撮影を行うことになっていた。試合で消耗した選手はリカバリーなどを行うため忙しい時間を過ごすが、それでも、福島県から片道5時間をかけて応援に駆けつけてくれていた34人との交流にも積極的に参加した。

 最初に姿を表したのはFW小林悠。この日、ベンチ入りしたものの出番がなく、試合終了直後には悔しい思いを隠していなかった。「自分のゴールでチームを勝たせたい」と麻生Gで常々語っているだけにその気持ちの強さは察して余りあるものがあるが、それでも、子どもたちを前にすれば自然と笑顔になって時間を過ごした。

 続いて現れた橘田健人も同じく一人一人と時間を過ごした。鹿児島県から福島県檜枝岐村に嫁いだという31歳の星さんは橘田と同じく神村学園の出身で、その家族とも記念撮影に応じた。もちろん、橘田が好きだと話してこの日は背中に「8」を背負っていた中学校3年生の星勇伸さんとも2ショットを撮った。

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