■首位・町田と2位・磐田が激突!!
「天空の城」が勝利に沸いた。
8月13日に行なわれたJ2リーグ第30節で、首位のFC町田ゼルビアは2位のジュビロ磐田をホームに迎えた。高台に位置することから「天空の城」とも呼ばれる町田GIONスタジアムには、過去最多となる1万1918人が詰めかけた。両チームのサポーターの声が試合前から響きわたり、1位と2位の直接対決にふさわしい雰囲気のなかで、18時03分にキックオフを迎えた。
磐田を迎え撃つ町田は、クロスを供給させないという狙いを持っていた。黒田剛監督が言う。
「磐田はクロスからの得点が全得点の30パーセントを占めているので、できるだけクロスを上げさせないことで、我々の優位性を保てるというプランを持っていました。サイドバック、サイドハーフ、ボランチのところでクロスを上げさせない形を徹底したことが、功を奏したと思います」
磐田は右SBの鈴木雄斗が6アシスト、左SBの松原后が4アシストを記録している。直近のベガルタ仙台戦では、右MF松本昌也のクロスから、FWジャーメイン・良がヘディングシュートを決めている。相手の強みを把握したうえでゲーム戦術を組み立てた町田は、ボールを握らせながらチャンスを与えず、前半終了間際に先制点を奪う。
1トップに入ったパリ五輪世代のFW藤尾翔太が、ペナルティエリア内で縦パスを胸に収め、相手CBを背負いながら強引に前を向く。このアクションが反則を誘った。主砲エリキがPKを蹴り込み、前半を1対0で折り返すことに成功した。