8月19日に、川崎フロンターレはアウェイでJ1第24節のサンフレッチェ広島戦に挑む。その試合を前に、闘志を燃やしているのが佐々木旭だ。(前後編のうちの後編)
この試合に燃える大きな理由の一つが、広島の攻撃で違いを作る満田誠の存在だ。2000年1月生まれの佐々木と、1997年7月生まれの満田は流通経済大学での同期であるうえに、2年間「同部屋」の関係だった。
その満田が5月7日に行われたJ1リーグ戦で右膝前十字靭帯部分損傷という大怪我を負ったが、8月13日の浦和レッズ戦で戦線復帰。佐々木との対戦に合わせるかのように戻ってきた。
佐々木はその満田に対して、「満田が試合に帰ってきてイキイキプレーして、あいつのチームだなって感じたので、次の試合では満田に厳しく行くことは大事だと思います。怪我から復帰したばかりですけど、ピッチの上ではやはり遠慮せず行きたい」
いつも、というわけではないが今もLINEなどでやり取りする仲で、「怪我したときも心配になってLINEをした」という。そんな佐々木に、同部屋時代の話を聞いていると、出てきた言葉が「焼き海苔」だった。
「満田って実家から焼き海苔が送られてくるんです。それがめちゃうますぎて、京都の佐藤響と岡山の仙波大志と4人の同部屋だったんですけど、あいつにばれないように3人で焼き海苔をバクバク食べてました。めちゃくちゃ美味しい海苔なんですよ」
満田の実家は海苔専門店などではないというが、「熊本なんで、九州のおいしい海苔が送られてくるんです。それが来たら、まずは俺らがバクバク食べる。あいつが食べる前に半分くらいなくなってました(笑)」