8月2日、川崎フロンターレは天皇杯・ラウンド16で高知ユナイテッドSCと対戦。カテゴリーが異なる難しい試合となったが、1-0で下してベスト8に入った。
少し歩けば肌に独特のべたつきと暑さを感じる高知市内の会場で、川崎が狙ったのは前半での得点だった。そのためにリーグ戦と同様のメンバーで試合に挑んだが、前半はスコアレス。高知の5-4のブロックを前に、ゴールネットを揺らせないでいた。
それを打破したのが途中出場の佐々木旭だった。後半32分に登里享平に代わって出場すると、残り10分というところで決勝点をマーク。右CKから味方が放ったシュートが相手GKに弾かれるも、ファーで詰めていた佐々木が頭で押し込んでみせた。チームが79分間欲していたゴールを、背番号5が記録した。
試合後、「あそこは来るなって思っていたんで。こぼれてきて良かったです」と振り返った狙い通りの得点だったが、ファーストプレーから仕掛ける積極性を見せたように、途中出場の際に鬼木達監督からの指示は「どんどん仕掛けろ」。この場面でも、こぼれてくる可能性を考えて走ったことがつながった。積極的に行くチームの戦い方を守ったうえでの決勝点だった。