J2リーグ第27節の栃木SC対清水エスパルスの一戦が7月22日にカンセキスタジアムとちぎで行われた。試合は1−1の引き分けに終わったが、その試合終了間際に見せたMF神谷優太の“神ドリブル”が脚光を浴びている。
山形県出身の神谷は、現在26歳。小学生時代から東京ヴェルディの下部組織で技術を磨き、高校2年生時に東京ヴェルディユースから青森山田高校に編入した異色のキャリアを持つ。高校3年時の選手権では準決勝で敗れるも優秀選手に選ばれる活躍を見せ、卒業後の2016年に湘南ベルマーレに入団した。その後、愛媛FCへの期限付き移籍を経て2020年から2年間は柏レイソルでプレーし、2022年から清水に所属している。
その神谷はこの日、1−1の後半31分から途中出場。そして迎えた後半アディショナルタイムに魅せた。相手の攻撃に対して味方DF陣が必死に足を伸ばしてボックス外にボールを蹴り出すと、このボールに素早く反応し、まずは右足の裏を使った巧みなタッチで相手をかわす。さらに2人目のDFを鋭いダブルタッチでかわすと、さらにプレスバックしてきた3人目に対して華麗なステップを踏み、リズムに変化をつけながら再びダブルタッチ。4人目が伸ばした足もかいくぐり、フリーの味方へボールを繋いで見せた。
まさに神業。狭いスペースの中で4人を交わした巧みなドリブルに、実況アナウンサーも思わず感嘆の声を漏らし、「あの逃げ方をします!あそこを一人で打開しましたよ!」と興奮気味に実況した。