MF瀬古樹は川崎フロンターレに所属して今季で2年目。先発出場する機会も増えているが、その調子の良さを示すようなプレーが話題になっている。
それは、7月15日に行われた日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦で披露された。横浜と川崎という神奈川の2大ビッククラブの対戦とあって、試合前から会場は異様な熱気に包まれる。19時にキックオフすると、互いに良さを出そうとする熱い展開に。中盤での攻防はこの試合の大きな見ものとなった。
そんな前半19分過ぎ、瀬古が魅せた。横浜の選手が自陣から前にスローインするも、これをMFジョアン・シミッチがヘディングで瀬古に落とす。そのまま前を向こうとするも、渡辺皓太と藤田譲瑠チマが進路を塞ぐ。そこで後ろを振り返るのだが、そこにはマルコス・ジュニオールがいてボールを取ろうとする。
それもいなして保持を続ける瀬古に、ヤン・マテウスまでもが戻ってきてプレッシャーをかける。背中でマテウスを背負う瀬古の包囲網を狭める藤田とマルコス。狭いエリアで3人に囲まれるが、瀬古はそれでもキープ。打開しようと中にボールを置き直して抜けようとしたところで、シミッチがボールを取って川崎の右に展開。これを受けた家長昭博が前進する。
瀬古のキープがあったからこそ、川崎は高い位置でボールを持つことができたのだった。