■最後の準備
その、ワールドカップに出場する女子日本代表(なでしこジャパン)は、7月14日に行われた最後の準備試合でパナマを相手に5対0で大勝。翌15日にはチャーター便でニュージーランドに向かい、16日午前に大会期間中の拠点となるクライストチャーチに入った。
クライストチャーチはニュージーランド南島中部の都市。日本の試合地は、2試合目のコスタリカ戦(ダニーデン)以外はすべて北島なので、試合前日にはクライストチャーチから空路で南島から北島に向かうことになる。
南半球にあるニュージーランドの7月から8月は冬の寒さが最も厳しい時期。暑さの中で国内合宿を行ってきた日本代表にとって、まず最初の課題は気候への馴化ということになる。
最後の準備試合となった14日のパナマ戦は内容的には日本の完勝だった。しかも、「得点力不足」を指摘されていたチームが大量5得点したこともポジティブな結果だった。そして、その5得点がすべて異なるパターンのゴールだったこともプラス材料だった。
だが、対戦相手のパナマとは実力差は大きく、評価は難しい。