0-2で名古屋グランパスに敗れた7月1日のアウェイでの試合後、川崎フロンターレの脇坂泰斗は攻撃自体の手応えは悪くないと振り返る。
「自分たちが目指している展開というか、押し込めてサッカーできる時間が長く」やれていたと話す脇坂は、シュートの本数も少なくなかっただけに精度が問われるのだと悔しそうだった。
「シュートも20本ぐらい打って(得点が)ゼロっていうのは、やっぱりそこの精度が足りないです」
そんな名古屋戦の鍵の一つが先制点だったと話す。
「先制点を取るというところが、今日のゲームでは一番鍵になっていたと思うので。攻撃の選手としては、点取れないと勝てないなという、感想です」
そう話す脇坂の表情が沈んでいたのは、脇坂自身にゴールチャンスがあったから。たとえば0-0で迎えた前半24分の場面。脇坂は遠野大弥からのパスを引き出して決定的なシュートを放っている。このシーンでは、脇坂自らがルーズボールに反応した守備の結果、セカンドボールが遠野の足元に。
その遠野からのパスをピタリと足元に止めた脇坂はシュートにまで持ち込んでいるが、ランゲラックの攻守に阻まれて先制点を奪えず、逆に川崎は41分と64分に失点。0-2で迎えた74分には瀬川祐輔からのラストパスを受けた脇坂がニアで合わせるが、こちらもランゲラックの壁を崩せなかった。