■香川は09年以来の日本の夏

 中盤は香川のみならず、奥埜博亮原川力、成長著しい喜田と優れた人材が揃う。そこにケガで長期離脱中の清武弘嗣が戻ってくれば、J1屈指の選手層になる。清武は目下、一進一退の状態で「申し訳ないんですけど、今は復帰のメドをお伝えすることができません」と戸惑い気味に語っていたが、シーズン終盤までには戻ってくるはず。大きな起爆剤になるだろう。

 その段階で小菊監督は香川と清武をどのように併用するのかという新たなテーマに直面することになるが、今はまだ考えなくていい状況だ。とにかく、ボランチ・香川中心には効果的な攻撃を組み立てていくこと。そこに集中すべきだ。

 2009年以来の夏場の戦いを経験する香川にしてみれば、ここから先もコンディションを維持していくのは至難の業かもしれないが、古巣の優勝のためにやるしかない。

 彼らは本当にJ1後半戦の台風の目になれるのか。今後の戦いが大いに気になる。

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