川崎MF大島僚太が抱える手応えともどかしさ。「90分、体力が持たなかった」と「やれるところはやれたかな」の狭間での画像
川崎フロンターレの大島僚太 撮影:中地拓也

 大島僚太浦和レッズ戦後に口にしたのは、複雑な心境だった。

 6月25日にアウェイで行われた浦和戦は1-1でのドロー決着。この試合に先発した大島は74分間プレーした。試合を振り返る大島は、フル出場できないもどかしさと、長期離脱を経てここまで戻ってきた手応えと、その両方について言及した。

 まずはプレー体力について。出場時間中、大島らしさが出せた場面も多々見られており、チームを助けていた。そんな試合の手応えについての質問に大島は「90分、体力が持たなかったんで。残念だなと思いましたけど」と振り返る。フル出場できない悔しさを見せたが、その一方で「やれるところはやれたかなというところはありました」と述べて、手応えも口にしている。

 そんな大島はリーグ戦では直近9試合に連続で出場。先発としては4試合連続で出ており、ここまでケガの再発もなくプレーできている。そんな現状について「準備の段階でだんだんスイッチが入ってくる自分っていうのを感じながらやれてるかなと思います」と口にして、2年間ほぼほぼプレーできなかった過去を踏まえ、怖さの中で集中したプレーができているとしている。

「やっぱり2年間くらい長く休んでいる時間があって、復帰してもすぐにケガを繰り返したというところだったので。今も怖さはもちろんあるんですけど、でも、集中できているなと思う時が増えてきたかと思います」

 再発の怖さが消える日が来てほしいと願いつつ、連続出場が続く現状は大島にとっても川崎にとっても前進であるのは間違いない。

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